2010-01-01から1年間の記事一覧

誕生日

8月21日が誕生日だったということではてなハイクでお祝いいただいた!ありがたやー。ハイク過去ログ追いにくいからここにメモっておく!(もちろん皆さんの絵はそれぞれ保存した!!)。 leafsunさん http://h.hatena.ne.jp/leafsun/9234097326278488350 nek…

三島由紀夫『憂国』

暗いひびわれた、湯気に曇りがちな壁鏡の中に、中尉は顔をさし出して丹念に髭を剃った。これがそのまま死顔になる。見苦しい剃り残しをしてはならない。剃られた顔はふたたび若々しく輝やき、暗い鏡を明るませるほどになった。この晴れやかな健康な顔と死と…

コミックビーム9月号、シンカンVOL.2

■コミックビーム9月号 志村貴子『放浪息子』表紙&巻頭カラー。表紙はシュウ君の凛々しい顔アップ。2ヶ月連続表紙&巻頭カラーってことで、来月は高槻さんのアップだったりするのかしらん。カラーページも二回分そのまま単行本に載せるとしたら豪華な一冊に…

太宰治『パンドラの匣』

しかし、君、誤解してはいけない。僕は決して、絶望の末の虚無みたいなものになっているわけではない。船の出帆は、それはどんな性質の出帆であっても、必ず何かしら幽かな期待を感じさせるものだ。それは大昔から変わりのない人間性の一つだ。君はギリシャ…

夏から冬へ

冬コミ申し込み完了。初・オンライン申込。やばい。これラクすぎてヤバイ。絶対どっか間違えてそうでやばい。何回も見直してるから大丈夫だとは思うんだけど……。 しかし郵送だとコミケ終了三日後締切って改めて考えると余裕ないよなー。仕方ないけど。自分に…

太宰治『正義と微笑』

僕は、きょうから日記をつける。このごろの自分の一日一日が、なんだか、とても重大なもののような気がして来たからである。人間は、十六歳と二十歳までの間にその人格がつくられると、ルソオだか誰だか言っていたそうだが、或いは、そんなものかも知れない…

コミックマーケット78三日目

三日目は一般参加。今回ビッグサイトの東駐車場が拡張された影響で一般待機列の作り方が変わったようで、大事をとって前回より更に遅く朝10時半到着を目標に、洗濯してごはん炊いて食べてからゆっくり出発。10時20分頃着いたら駅正面からの列が少し残ってい…

D.H.ロレンス『チャタレイ夫人の恋人』

「それで、おひとりなんですの」とコニーがたずねた。 「と申しますと?一人で暮らしているか、という意味ですか。従僕が一人おります。ギリシャ人だとか自分ではいってますがね、じつに能なしです。だが、置いています。それに、ぼくは結婚をするつもりです…

コミックマーケット78二日目

二日目は自分のサークル参加日。来て下さった方ありがとうございました! 滞りなく入場、準備、そして開場。今回は珍しく(初ではない)オリジナルの新刊も用意できたわけだけど、(創作オンリーのコミティアではともかくとして)オリジナルなんて文字通り一…

大江健三郎『青年の汚名』

老人は道庁の役人の蒼ざめて消耗した顔、本土で官庁につとめている穀つぶしの顔とくらべて、島の漁民たちの顔がいかに威厳と人間らしさをもっているかという考えが老人に勇気をあたえる。島の漁民の顔こそが真の人間の風貌であり、島の漁民の顔こそ栄光の時…

コミックマーケット78一日目

今回は仕事入っちゃったので残念ながらゼロ日目こと設営は参加できず。残念。 一日目は友人にチケットもらって入場。自分のサークルの時は言うまでもなく売り子とか買うだけでも大体コミケだと7時半〜8時には入場してしまう気のはやる俺だ。 朝イチさくっと…

ゴーリキー『どん底』

ペーペル あいつらあ――お前よりゃ利口だろうぜ……飲んだくれじゃあるけんどな…… ブブノーフ 飲んだくれで利口ときちゃ、鬼に金棒じゃないか…… ペーペル サーチンに言わせると――人間てやつは、自分の隣人が良心を持つことを願っている、つまり、だれにも、良心…

夏コミ告知

8/14(土)コミックマーケット78(二日目)@東京ビッグサイト http://www.comiket.co.jp/ 東4ホール「モ43b」【AsaiBombClub】 ■新刊『flowers』 「青い花」本。ほぼオールキャラ。 B5サイズ・24ページ・表紙フルカラー。 ■新刊『f』 オリジナル百合本。ア…

吉本ばなな『うたかた/サンクチュアリ』

『うたかた』 ――さゆりの目を通して出会う嵐は、私の初めて見る嵐で、瞬間私はまた彼に恋をする。失望も欲望も、あらゆる角度から彼をくり返し発見して、くり返し恋をする。そして、こういう恋はもう後戻りできないことを、くり返し知る。 『サンクチュアリ』…

トランスフォーマーアニメイテッド第17、18、19話

第17話「ヘッドマスター、ふたたび!」 サリはどうやって生れたの?て、英語版ではどんな話になっとんのやろう。 第18話「爆鎮完了!」 メガトロンに何度も向かうスタースクリームが健気……。 第19話「レック・ガーの暴走」 妊婦さんのその後が気になる。あれ…

川端康成『雪国』

もう三時間も前のこと、島村は退屈まぎれに左手の人差し指をいろいろに動かして眺めては、結局この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている、はっきり思い出そうとあせればあせるほど、つかみどころなくぼやけてゆく記憶の頼りなさのうちに…

Welcome to Sa-World

SAWA 1st Album Release Party 「Welcome to Sa-World 〜ワープチャンス その1〜」@渋谷clubasia。 SAWA待望のフルアルバムを記念したリリースパーティー。楽曲提供の☆Taku Takahashi、RAM RIDER、Kentaro TakizawaなどなどのDJを軸に、SAWAのライブは25時…

光瀬龍『たそがれに還る』

「そういう神経でなけりゃとても調査局員はつとまらんな」 「そして生きぬくこともできないんですよ」 「いや、わしは死んだ奴の意見を聞きたいもんだ」 ここで夜空について想いをはせよう。 きらめく一千億の星々。それは今、重ねて言うまでもなく、すべて…

千葉

三省堂カルチャーステーション千葉店で講談社『AMASIA』(●)の原画展やってたので見た。 この本についてよく知らなかったのだが、デカデカ名前出てる鶴田謙二(カラーの腋の毛(剃り跡)に勃起した!)や榎本俊二の他にも、雑誌形式になってるようで色々な…

トーマス・マン『ヴェニスに死す』

芸術は普通の人生よりも人を深く幸福にするが、また人を急速に疲らせる。芸術は、自己の奉仕者の面貌に幻想的で精神的な冒険の痕跡を遺す。芸術はまた、情欲をその赴くがままに赴かしめる享楽生活がほとんど結果しえぬがごとき、神経の驕慢、過敏、疲労、好…

夏コミに向けて

オリジナル本の入稿も終わってもーた。 最初コミティア合わせのつもりだったんだけどティアとれるかもわかんないしスケジュール的にいけそうだったんでやれる内にやっとこうかと。B5サイズ28ページ表紙フルカラー。16p漫画一本の味気ない本にしようかと思っ…

トーマス・マン『トニオ・クレーゲル』

最も多く愛する者は敗者である、そして苦しまねばならぬ――トニオの十四歳の魂は、すでに人生からこの単純で過酷な教訓を受けとっていた。 彼はこの地上で最も気高いと思った力、それに仕えるのが自分の天職だと感じていた力、彼に高貴と栄誉とを約束した力、…

コミックビーム8月号、百合姫Vol.21

志村貴子『放浪息子』千葉さんデレりすぎの巻。かわいいじゃないか。関係ないけど中学野球の大会たまたま見たら女子メンバーいて高槻さんこんな感じなのかなーとかぼんやり思ったりした。しかしマコちゃんの妄想とか佐々ちゃんの周囲が騒ぐ感じとか実に中学…

村上春樹『回転木馬のデッド・ヒート』

『はじめに・回転木馬のデッド・ヒート』 他人の話を聞けば聞くほど、そしてその話をとおして人々の生をかいま見れば見るほど、我々はある種の無力感に捉われていくことになる。おりとはその無力感のことである。我々はどこにも行けないというのがこの無力感…

中学校野球大会

千葉公園の野球場から歓声するので見てみたら中学校の大会やってた。なんの気なしに覗いたら面白くなって最後まで見続けてしまった。色々メモ。 一試合目。入った時点で1対1延長中。そしたら十回表いきなり4点とって極端だなーと思ったら裏も4点とって更に二…

ゲーテ『若きウェルテルの悩み』

不思議な朗らかさがぼくの心をすっかりとりこにしてしまった。ぼくが心底から味わいたのしんでいる甘美な春の朝な朝なのような。ぼくはひとりだ、そうしてぼくみたいな人間のために作られたこの土地での生活をたのしんでいるんだ。幸福この上もない。やすら…

トランスフォーマーアニメイテッド第16話「エリートガード」

ウルトラマグナス、センチネル、ジャズのエリートガードが合流。なんか盛り沢山だった。 TF(エリートガード)から見て下等生物(?)な人間に対する態度が、他の生物に対する人間の傲慢さを暗喩するようだった。それぞれの生命体にとって有用なモノと有害な…

志賀直哉『暗夜行路』

人類が滅亡するということを吾々は知っている。が、それが吾々の生活を少しも絶望的にしない。それに想いを潜める時に淋しい堪えられない感じを起すことはある。しかしそれはちょうど無限を考えて変な淋しい気持ちに導かれる、それと変りない感じである。実…

トランスフォーマーアニメイテッド第11、12、13、14、15話

第11話「湖底の激戦」トリプルチェンジャー登場の回。絵は描きそびれちゃったんだっけか。 第12話「対決!ダイノボット」警部がかっこよかった。 第13話「ヘッドマスターをくいとめろ!」芸術とは・みたいな話で、G1エンディングの「戦うため生れたトランス…

ジャン・ジャック・ルソー『孤独な散歩者の夢想』

要するに、僕は地上でただ一人きりになってしまった。もはや、兄弟もなければ隣人もなく、友人もなければ社会もなく、ただ自分一個があるのみだ。およそ人間のうちで最も社交的であり、最も人なつこい男が、全員一致で仲間はずれにされたのである。どういう…