2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

サルトル『一指導者の幼年時代』『奇妙な友情』

『一指導者の幼年時代』 みんなが、かわいいお嬢ちゃん、っていうだろう。たぶん、もう、ぼくは女の子なのだ。彼は気持ちがとてもやさしくなるような気がしたが、そのためにほんのすこし、胸がむかつくくらいだった。そして、唇から出る声も澄んだものになり…

入稿完了

放浪息子本入稿完了! 後書きにも書いたんだけど、今回は来年初頭からのアニメ化に向けて、そこキッカケで知る方もいるかなーというのも念頭に置いて(冬コミ時点では関係ないんだけど)、改めて1巻から読み通し返したりして、放浪息子で一冊同人やるってな…

二葉亭四迷『出産』『茶洗髪』『平凡』

『出産』 彼は何と感じたか知らぬが、僕は楽天家ではない。この苦の世の中へ苦を嘗めさせに頼まれもせぬに産ませた我が子と思うと、何とやら誰やらに済まぬような気もする。これの生先はどうなる事かと思うと、心細くも感ぜられる。せめて満足に生れた兒なら…

エロエフVOL.66、コミックビーム12月号

■マンガ・エロティクス・エフVOL.66 志村貴子『青い花』【はつ恋】いいタイトル!(ツルゲーネフ!)。ふみあー初デート話。ラストの「わたしがかがめばいいの」てのはいい言葉だな。メモれー!展開の盛り上がりに釣られるように絵もノってる。ガラッて窓開…

トマス・ド・クインシー『阿片常用者の告白』

犯罪者と不幸なる者とは自然的な本能によって公衆の注目を避ける。彼等は隠遁と孤独とを求め、墓の選択にあたってすらも、教会墓地の多くの人々から時々、自らを隔離する。それは恰かも人間という一大家族の仲間入りを謝絶するかのようである。そして(ワー…

バクチク@千葉県文化会館大ホール

BUCK-TICK TOUR 2010 go on the “RAZZLE DAZZLE” オープニングは正面に画像を映し出した薄い幕が上がってスタート。アレってどういう原理なんだろう。ステージ周りのライトもLED?文字流してる技術がわからない。セットも含めてある程度大きい会場で見たいタ…

夏目漱石『道草』

健三は実際その日その日の仕事に追われていた。家へ帰ってからも気楽に使える時間は少しもなかった。その上彼は自分の読みたいものを読んだり、書きたい事を書いたり、考えたい問題を考えたりしたかった。それで彼の心はほとんど余裕というものを知らなかっ…

COMITIA94拡大Special

東京ビッグサイト西1・2ホール開催。開場11時直前に着いて正面入口前の待機列に就く。おそらく早朝からの列は駐車場側に作って区切った後なんだろうけど、それでも開場10分位までには入場できた。ひょっとして導線に関しては東より西ホールの方がスムーズ…

スウィフト『ガリバー旅行記』

どこでも、赤ん坊のやる雄弁術というのに変わりはない。つまり、わしを玩具にほしい、というわけであった。母親は、子供のこととなると、もう、まるで目がないものだから、それで、ひょいと、わしをつまみ上げると、赤ん坊のほうへ置いた。 わしは、白状しな…

バスタ本入稿完了

バスタード本入稿完了。早。というか気持ち的には冬ってより秋の新刊てかんじの進行だったかも。10・11月とイベント出ないからなー。でも思い立ってからのノリは良かった。やっぱバスタ描くのは馴染むし楽しい。 というわけで冬コミ新刊第一弾はBASTARD!!本…

トルストイ『結婚の幸福』

この人の態度はほかの近所の人達とまるで違っていました。ほかの人はみな母の死後我家へやって来ると、じっと坐ったまま黙り込んで、泣くのを義務のように心得ていましたが、この火とはまるで反対に話好きで、快活で、母のことなどは一口も言い出しませんで…

冬コミに向けて

冬コミ当落通知本日到着。無事スペースいただけました。ありがたや。「西・こ-22a」【AsaiBombClub】コミケで西ホール配置って初めてかな?ジャンルはもちろんマンガFC(青年)です。放浪。マイブーム的にティーンズラブっぽいの挑戦してみたい。瀬谷真穂か…