和辻哲郎『人間の学としての倫理学』

元来我々の用うる言葉の内antoropos、homo、man、Menschなどに最もよく当たる言葉は「人(にん)」及び「ひと」である。すでにシナの古代において、人は「万物の霊」あるいは生物中の「最霊者」であり、人の人たるゆえんは二足にして毛なきことではなくまさに「弁(あるいは言)を持つこと」(荀子、非相篇)であった。この二つの規定はギリシア人がantoroposに与えた規定と明白に合致する。日本人はその文化的努力の初期においてかくのごとき規定を有する「人」の語を学び、そうしてそれに「ひと」という日本語をあてはめたのである。

蜂やその他の集団的動物もまたポリス的動物である。人間がそれらと異なるのは、一に言葉を持つがゆえである。ところで言葉(logos)は単なる声ではない。他の動物でも、快と苦を感じてそれを相互に知らせ合うことのできる限りは、声をば快苦のしるしとして使っている。しかるに言葉は、有用なものと有害なもの、従って正しいものと不正なものとの弁別を示すためにあるのである。だから言葉を持つことは、正と不正、善と悪を弁別することにほかならぬ。かかる弁別の共同が家族やポリスを(すなわち人間を)、成り立たしめるのである。しからば人は本性上ポリス的動物であるとともに、またロゴスをともにすることによってポリス的動物になるのである。

欅坂46POP UP STORE@SHIBUYA109

4thシングル「不協和音」発売記念ショップ、紅白衣装が展示されるというので行ってみた。その前に渋谷センター街すぐに不協和音流れてるだけでテンション上がる。14時過ぎに渋谷109を上がって会場前に着くと入場制限中で次の整理券配布は15時半とのこと。一旦店を離れるか、でも出直したら結局また混雑してしまうのか、ちょっと迷っていたら間もなく整理券なしでも入場できるとのこと。タイミングよかった。
人が多く撮影は満足いくものでないが展示自体は割としっかり見られてよかった。紅白衣装5体並んでいて圧巻。背面も見られれば尚嬉しかったがさすがにそれは贅沢が過ぎるというものか。黒板アートも素晴らしかった。あれ徳誰9話での平手ちゃん責め立てる黒板の執拗さと同じセンスを感じたんだけど同じ人が担当してたりするんだろうか?グッズは入場料代わりにとクリアファイルのみ購入。壁面にも新しいロゴ?(K46を魔法陣のように配置!)とか「HUMILITY、KINDNESS、BONDS」(謙虚、優しさ、絆)の言葉とかをかっこよくデザインしてたり、いやこれは無料で見せてもらうの申し訳ないよさだった。
そのあとTSUTAYAタワレコと回ってショップ展開も眺めてみたり。丁度ひーらさんも渋谷いるということだったのでお会いできて嬉しかった。実に充実した土曜日を過ごせた。満足。


鳩山会館

乃木坂46「AnotherGhost」MVロケ地である鳩山会館護国寺)に行ってきた。
万理華が駆け上がった坂道!飛鳥が踊ってた玄関!西野さんが立った庭石!というのももちろん興奮ものだったが、建物として、そして歴史的遺構としても大変興味深い場所だった。重要な会談の場にもなった部屋は515事件を受けて頑丈な扉で造られているとか。総理大臣任命書(玉璽付き!)とか。出征の際に家族が寄せ書きした日章旗とか。普通に置いてあるテレビとかも当時の物だからそれだけでも年代を感じるし。
目当てのロケスポットに関しては、万理華が踊ってたテラス(?)に出られなかったのが残念だった。どうやら雨上がりなので封鎖されてたらしい。庭も館内から出ることはかなわず外から回るだけになっていた。あそこの為にもう一回行ってもいいかもしれない。池袋からすぐだからアクセスはいいし。


村上春樹『職業としての小説家』

自分のオリジナルの文体なり話法なりを見つけ出すには、まず出発点として「自分に何かを加算していく」よりはむしろ「自分から何かをマイナスしていく」という作業が必要とされるみたいです。考えてみれば、僕らは生きていく過程であまるに多くのものごとを抱え込んでしまっているようです。情報過多というか、荷物が多すぎるというか、与えられた細かい選択肢があまりに多すぎて、自己表現みたいなことをしようと試みるとき、それらのコンテンツがしばしばクラッシュを起こし、時としてエンジン・ストールみたいな状態に陥ってしまいます。そして身動きがとれなくなってしまう。とすれば、とりあえず必要の無いコンテンツをゴミ箱に放り込んで、情報系統をすっきりさせていまえば、頭の中はもっと自由に行き来できるようになるはずです。
それでは、何がどうしても必要で、何がそれほど必要でもにあか、あるいはまったく不要であるかを、どのようにして見極めていけばいいのか?
これも自分自身の経験から言いますと、すごく単純な話ですが、「それをしているとき、あなたは楽しい気持ちになれますか?」というのがひとつの基準になるだろうと思います。もしあなたが何か自分にとって重要だと思える行為に従事していて、もしそこに自然発生的な楽しみや喜びを見出すことができなければ、それをやりながら胸がわくわくしてこなければ、そこには何か間違ったもの、不調和なものがあるということになりそうです。そういうときはもう一度最初に戻って、楽しさを邪魔している余分な部品、不自然な要素を、片端から放り出していかなくてはなりません。

時間は、作品を創り出ていく上で非常に大切な要素です。とくに長編小説においては、「仕込み」が何より大事になります。自分の中で来るべき小説の芽を育て、膨らませていく「沈黙の期間」です。「小説を書きたい」という気持ちを自分の中に作り上げていきます。そのような仕込みにかける時間、それを具体的なかたちに立ち上げていく期間、立ち上がったものを冷暗所でじっくり「養生する」期間、それを外に出して自然の光に晒し、固まってきたものを細かく検証し、とんかちしていく時間……そのようなプロセスのひとつひとつに十分な時間をかけることができたかどうか、それは作家だけが実感できるものごとです。そしてそのような作業ひとつひとつにかけられた時間のクオリティーは必ず作品の「納得性」となって現われてきます。目には見えないかまおしれないけど、そこには歴然とした違いが生まれます。

「やるべきことはきちんとやった」という確かな手応えさえあれば、基本的に何も恐れることはありません。あとのことは時間の手にまかせておけばいい。時間を大事に、礼儀正しく扱うことはとりもなおさず、時間を味方につけることでもあるのです。

HARU COMIC CITY22@東京ビッグサイト

asaibomb2017-03-20

東ム22b「AsaiBombClub」
新刊『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』徳誰本
新刊『欅学園3年C組卒業文集』徳誰感想本
既刊『LustSummerOfLove』サイマジョ本(オンデマをオフ化)
宇都宮6:41→8:13赤羽8:19→8:59国際展示場
9時過ぎには会場入り。同ジャンル他サークルさんもう揃っててちょっと焦った。問題なく準備済ませ10時開場。
今回は坂道4スペース(サークルでいうと5かな)並んで、朝イチの時点で全部で15冊(種類)位あったかな?結構な充実度。うちの本も色々な方に見ていただけて感謝。twitterでおなじみの方も来て下さってお話できたり楽しかった。周りのサークルさんともプチオンリー状態でお菓子いただいたりしつつとても幸せな時間が過ごせた。もちろん本も入手できて面白かったり刺激受けたり。RPG設定がハマっててその場で描いたりもしてた。
14時過ぎには落ち着いてきたのでもそもそ片付け、自分も14時半頃には撤収。出口戻る途中ですごくいい本見付けてラッキーだった。一人参加だと基本スペースいるんで出歩けないけどこういう買い物できるとやっぱイベントいいなーと強く思う。
次は夏コミ…の前にGirlsLoveFestivalも出ようかと検討中。せっかく本も(久々にオフセットで)作ったし活発にやっていきたい。今回も楽しかった!また次回。







欅坂46「二人セゾン」全国握手会@幕張メッセ

宇都宮7:48→8:04自治医大8:24→10:00東京10:18→10:48海浜幕張
11時には幕張メッセ着。以後は漫画で。




途中、17時前にaymrさんと連絡とりお会いしてサイマジョバッチいただいたり。18時前に緑茶さんとお会いして小池さん生写真差し上げたり。いつも握手ブース直前でイラストぶら下げるようにしてるけど初対面の人への目印にも有効と気付いた。でもお二方とは事前にコンタクトとれたからスムーズだったけど、突発でエンカウントするのは難しいかもしれない。拘束されてる時間が長いので、まあその隙に連絡とりあう分にはいいかなとも思うし既に面識ある人なら横から列に声かけるなんてことも可能かもしれないけど。ただ立ってるだけでも疲れるもんだなあとも思ったし(最近コミケでもそんな並んだりしないから)。それいったらメンバーはライブやって更に6時間以上?途中休憩15分×2〜3回だけで立ちっぱなし握手しっぱなし話しっぱなしだもんなあ。重労働だ。
ところで今回初めてちゃんとした(?)ファンレター書いてみて自分の想いを整理できたのとても良かった。特に最初だから自己紹介というか欅坂46菅井友香さんは自分にとってこういう存在ですというのを概括的に示せたのが。絵が衝動の発露で自分の心を動かしてくれる貴女方の活動に対する敬意と愛情の表現と。
んで渡したイラストメモ。菅井:ナポレオン。カナブン。おばあさん。ガンバリキ。鎖鎌。バイオ。志田:男装。チームガチ。徳誰。上村:POPUNITED。徳誰。
18時過ぎに退出。この日は筒井康隆虚人たち』読んでたのだが半分過ぎてもピンとこないのでいつものごとく西千葉鈴木書房へ。ユゴー『死刑囚最後の日』コクトー恐るべき子供たち』カント『道徳哲学』『美と崇高との感情性に関する考察』『中原中也詩集』5冊100円。帰路はユゴー読み、ビンビン来る。
23時に帰宅。showroomで菅井守屋の正副キャプテン所信表明配信を見る。
ところで普段仕事中はtwitter見てない(そもそも平日ほとんどスマホ触らない)ので帰ってからTL追うのがキツイわけだが、今回は連絡とるのもあったしで日中もずっとスマホいじってたら帰って見る分が少なくて楽だった。けど当然充電ガンガン減ってて驚いた。そういえば冬コミの時も日中いじってたら(大晦日=月末というのもあってか)初めて通信制限予告というのが表れてたし。日常的に使うと大変そうだなと思った。
なにはともあれ。全握も何回か行くようになって楽しさだけでなく辛い部分も見えてきた気もするが、まだまだ楽しさが勝っているのでこれからも参加していきたい。けどやっぱ個握も視野に入れた方がいいのだろうか…。