マジすか感想

マジすか学園』三周目。ストーリー展開の構成が素晴らしく教科書になるレベルなのでその辺クローズアップしつつ、各話について細かくメモっていきたい。まとめて長すぎだけど自分であのエピソード何話だったっけ?とか思い出しやすいようにという意図もある。あと衝動と自分への覚え書きも含めてお絵描き掲示板でささっと主要キャラ描いてみた。

■#01「世の中、マジしかねぇんだよ!」
【嵐を呼ぶ転校生】30分の中で金眉会、チームホルモン、それにラッパッパや教師、親、患者達と、後々まで出てくるキャラ総登場させつつ、軸である2人はちゃんと目立っている。全話通して改めて考えると前田敦子は出てくるキャラと戦う(そして理解しあう)のが基本線だけど、ダルマとは戦ってないんだな。
■#02「歌舞伎シスターズ」
【始まる戦い。二人組。徐々に示される過去】戦った後の手(に付いた血)を洗うシーンも毎回の定番になるんだな。「やめてください」とか「こんにちは」とか前田敦子ふつうの声かわいいな……。ライバル校も軽く示唆。転校生という存在は自然に自己紹介したり周囲の状況を説明したり出来る便利なシステムなわけだけど、ここではチームホルモンがマジ女の構造をうまいこと解説している。そしてダルマが破れた教科書のページ補修するのが泣ける!それまで孤独だったキャラが話を通じて友人を得ていく、ていうのは物語の定番だけど、マジすかでは前田に関してはみなみとの過去っていうのがあった上での喪失と再生、それに対して「初めて誰かの為に動きたくなった」ていうダルマがその役割なのかなー。シブヤのギャルサーにいた頃の話も出てくるしなあ。案外友達とか出来やすようなキャラしてる気もするけど。
■#03「俺の"マジ"はお前のためにある」
【異性装。敵幹部の実力】花火する優子さんが超イイ。天真爛漫でイイ人なんだけどナチュラルに悪な部分(打ち上げ花火くわえさせようとしたり)もちゃんと見せてるのが上手い。あとシャツから覗く胸元がえろい。この辺の前田はまだ単に「マジ」って言葉に反応してるだけって印象が強いかな。サドのけん玉は武器かと思ったらオモチャとして持ってるだけなのか?
■#04「山椒姉妹登場」
【組織からの刺客(将来的に味方にならない敵)。三人組】山椒姉妹は三人一組で小物臭はんぱない。仲間割れするし。ダルマの方もまだダチという言葉に振り回されて一方的に認めてもらおうと空回りしてた感あったのが、行動で示すことによって前田も受け入れる(手羽先かじる)のが泣ける。今週の優子さんは前田ドッジボールに誘うも仕事中と聞くとちゃんと引くのが見所。あとシブヤがイチゴミルク飲んでるのかわいい。
■#05「チョウコクとネズミ」
【一匹狼と一匹鼠】顔の彫りが深くてギリシャ彫刻みたいだからチョウコクって名前すごい。おかげで秋元才加さん覚えてしまった。鼻血出してもキマるってかっこよすぎ。ホルモンとダルマが肩たたいて一周する小ネタがおもしろい。患者同士のイザコザを抑える前田さんが力強い。っていうか優子さんて病院のバイトが学校で噂の前田敦子だ、ていうのいつ気付いたんだろ?明示されてはないかな?前田の方は最終回前になって気付いたっぽい描写あったけど。こういう、他の場所で関係のある(仲良くなったり)相手が実は最後の敵だった、ていうのすげー燃える。ラッパッパ部室に「オッハー」て入ってくるのもめちゃめちゃイイ!そしてネズミさん!教室で前田の机の上で踊るのホントいかすわー。他にも生徒会長とか矢場久根の生徒とか、学年やら学校やら超越した拡がり見せてきた。肩たたきをお金で買おうとするおじいちゃんが切なすぎる……。人を殺した過去を問い質されるのは『眠兎』彷彿。
■#06「四天王 シブヤ登場!」
【四天王との戦い】一番いきがってるシブヤが最初の相手っていうのも定番の展開。「前田とそれ以外」発言は深読みしたくなるが……。前半折り返しの第6話っていうのも盛り上がる。相撲でいうと中日8日目みたいな。ネズミが提案で「前田は勝っても負けても」てさりげなく挑発含めてるのも上手い。ラッパッパ実は前田にビビってんじゃないの?と周りに思われるていうのは湘南爆走族「1/5LONELY NIGHT」における地獄の軍団のよう。そしてダルマの過去!!そこから泣きまくり最後の「お前は勝ったんだ」で涙腺崩壊ですよ。ここに至って前田の戦いに(マジって言葉への反応だけでなく)新たな意味が付与された感じ。最後には珠理奈登場〜って、ベンチで『車輪の下』読んでるだけで最終回に「次」への引きを見せるだけというすごい存在だが……とにかく美少女すぎる。今週の優子さん「笑わずにいるのって結構しんどくねえか?」。
■#07「四天王 ブラック参上!」
【かつての敵達の共闘】優子さんとサドの過去!どうして戦いに至ったのかは気になるなあ。二人とも自分からケンカ売るタイプではなさそうなんだけど。周りに倒れてた人々もどういう陣営なのか。或いはそれまでケンカっ早かったサドがそれ以来変わった、とかでも燃える。湘爆のアキラが江口と戦って変わったように!ラッパッパの一年生がタイヤキ買ってくるのかわいい。意に介さないようなサドも優子さんの好物ってことで病室に持ち込むのもいい。前田が「だるま」て呼ぶのも感慨深いすなあー。「一人で行くしかねえなあ〜」てイタズラっぽく笑う優子さんかわいい!「ダチ出来たろ?」「出来てません」てのも彼氏できた?みたいなノリでニヤニヤできるうー。おみくじの金ちゃんと払ったのか?と思ったが前田が投入したとこで二個音した気するの二人分払ってるのか?芸コマ。と盛り上がる今回の煽りを食ったブラック目立たなすぎ。スピードが武器ってわかりにくいし。詩(死)の宣告ってチョウコクの百人一首とかぶってるし。完全に前田四天王の当て馬状態……。
■#08「四天王最凶 ゲキカラ・笑う」
【不在だった敵の登場】前回面目躍如の前田四天王に加えチョウコクやチームホルモンまで含め壊滅状態に追い込むゲキカラ、曰く「疫病神、いや死神か?」という前田の存在が周囲を不幸にしてしまう、だから敢えて自分から距離を置くという選択。バトルもストーリーもいよいよ佳境。倒れたゲキカラに乗っかって攻撃を繰り返す前田の姿は、いつも抑えている自分の内なる凶暴な部分が引き出されてしまったようで見るに忍びない。
■#09「最後の四天王トリゴヤ 最強反則」
【精神的な戦い】トリゴヤの「素直になっちゃえば?」がえろすぎる。あれはやっぱ優子さんへの想いのことなのか?優子さんに一番近い場所を前田に奪われそうで切ないサド……。前田は苦しい過去を直視することで克服して、トリゴヤはその反動が強すぎて受け止められず、って感じかな。でもそれで既に戦意喪失状態のトリゴヤに攻撃加えるのが、前回に引き続き加虐性引き出されちゃったようで恐ろしい。最後サドはトリゴヤから思いを引き継いで、最後の決断へと。
■#10「みなみのために、優子さんのために」
【外部勢力との戦い。敵幹部との共闘。明かされる過去】ムクチがカップ焼きそば(?)作るのにストップウォッチ持ってるとかまた小ネタが効いてる。ついに喋るし!ホルモンが協力持ちかけるのとかやっぱり泣いてしまう。「背中は任せる」とか「弱気なお前は嫌い」とか前田&みなみとサド&優子の関係が明らかな対称。そんなドシリアスな展開に矢場久根がギャグ全開なのはいいバランス。そして遂に自ら前田へ宣戦布告するサドが「優子さん」じゃなく「部長」って言うのすげーいい。それでもってようやくお互いを宿命の相手と悟って対面する前田敦子大島優子!燃える。
■#11「前田マジ!サド…泣く。」
【事実上の最終決戦】オープニング決めポーズで正面向く前田!ネズミさんが黒板に板書してクラッカー鳴らしたりするの面白い演出。演劇ぽいというか。前田vsサドは小細工なしで正面から殴り合うだけみたいなのがいいね。あと、最終的に優子さんが戦えなくて「準決勝が事実上の決勝戦」状態なのもいい。大将は象徴で副将が最強ってのはドラゴンボールレッドリボン軍とか南斗最後の将がユリアだとか……ちょっと違うか。仲間の技をトレースして思いを込めるってのも定番で熱い。
■#12「マジ女全員集合、涙の卒業式」
【大団円】普段ヤンチャなシブヤ他四天王も優子さんの前ではかわいくなっちゃうのすごくいい。ラッパッパを優子さん=放縦な父親、サド=苦労する母親、四天王=四姉妹と見るのはどうか。優子さんからリボン託されて前田はまた一つ強さを手に入れて、そこで見せる笑顔が美しい。そしてテッペン継承が済んだと思ったら早くも次の戦いが!「世代交代は近いぜ」「いつでも来いよ一年坊」そして流れるマジすかロックンロール!イカスー!おもっきり続編匂わしてんじゃん!ネズミもいるし。最高。

AKB48 マジすか学園 DVD-BOX(5枚組)

AKB48 マジすか学園 DVD-BOX(5枚組)