志村貴子『かわいい悪魔』

asaibomb2010-09-23

志村貴子作品集かわいい悪魔』発売。「ファン垂涎」(帯)て言葉面白いよなー。よだれだらだら。それはともかく。今回の書店特典はCOMIC ZINのイラストカードのみかな?ということで行って購入。これ描き下ろしかと思ったらカバーイラストの一部だったのね。というか今回の場合志村さんとしては素材として何体分か線画だけ提供して後はデザイナーさんの方で構成するような形なのかな。最初『青い花』『どうにかなる日々』と同じA5サイズで出してくれればいいのに、と思ったけど、B6サイズってのもコンパクトに収まる感じがしていいですね。
内容は描き下ろしと『すてきなあのこ』以外は既読なので当時の日記にリンク貼りつつメモろう。過去ログ辿ってて思い出したんだけど「メロディ2008年4月号」で『猫びより』て6ページ漫画も描いてた()のに今回は収録されてないんだな。ページ少ないから却って扱い難しかったりするのだろうか。つい先日出たばかりの「シンカンVOL.2」のも未収録だし、次の短編集も待たれますね。あと俺「ease」(2004)は後追いだったんだなあ。雑誌とかまで買うようになったのはもうちょっと先だったか。

志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)

志村貴子作品集 かわいい悪魔 (Fx COMICS)

『かわいい悪魔』「アワーズプラス」(少年画報社
♯1(2006年7月号→)♯2(2006年9月号→)。♯3(2006年11月号→)。♯4(2007年1月号→)。♯5(描き下ろし)。日常にあるすこしふしぎ、てのすごくいいなあ。あと連載時も思ったけど『かわいい悪魔』全体的に漫画ってフォーマットで色々試しながら遊んでる感じがとても楽しげ。
『あたいの夏休み』「コミックハイ!」Vol.15(2006年/双葉社)→。今回一通り読んでコレが一番まとまりよくて好きかなー。あと雑誌分と見比べたらどれも絵の修正は無いっぽいけど、セリフ一箇所「花火きれーだったよお」→「イルカかわいかったよお」に変わってた。お風呂入ってご飯食べてからだから9時頃かな(多分帰宅するのが)、と言うことは今は6時位?花火やるにしては早くないか?と思ってたんだけどそれで直したのかな。
『すてきなあのこ』「コミックブレイド増刊 ZABEL」Vol.1(2004/マッグガーデン)。初読。いきなり魔女とか言うから『かわいい悪魔』のプロトタイプかと思ったがそういうわけではないのか。ゲーム設定は掲載誌に合わせて若い子向けなのか?とも思いつつ、志村さんのSFっぽい話というのも味わい深い。絵的にはキスシーンが『どうにかなる日々』scene11(先生に憑依する話)とカブる(白目むくとこが)と思ったけど見返したらそうでもなかった。あとモブの先生が『放浪息子』小学校修学旅行編を思い出す。
『中学生』「季刊ゼラチン」2009年なつ号(ワニマガジン)→
『とあるひ』「ease」Vol.1(2004年/宙出版)→。「とあるひ」って喫茶店の店名っぽい。
『変身』「ease」Vol.2(2005年/宙出版)→
『不肖の息子』「ジャンプSQ」2009年8月号(集英社)→。本誌インタビュー完全版をwebで公開予定って言ってたのはどうなっちゃったの?
前回の短編集『ぼくは、おんなのこ』に比べるとさすがに全体的な安定度が高い感じ。その中で『中学生』作中作『おとなりラブ☆パラダイス』なんかも含めて遊びや作風の違いも味わえつつ、志村作品ではやっぱりモラトリアムとかふらふらした感じ、てのは常に出て来るものなのかなーと思った。あ!あとあとがきで青い花5巻末に続いて登場スケバンちゃん!ヤンキー百合が待たれます!

過去ログで描いてたのに新たに足してまとめてみた。なんでこんなボヤケてるんだ?

表紙っぽくしたかったがうまくできなかった。試しにシグノ使ってみたのだが(形から入る!)、寧ろ今回こそエンピツ線なのかもしれない。あとコレ取り込んでからかなりイジってるから意味ないし。