志村貴子『青い花』

asaibomb2005-12-15

出た。買った。読んだ。最高!以上!
や、もー。ね。考えてみたら志村貴子の連載作品をまっさらな状態から読み始めるのは割と久し振りな気もしたんだけど、そーでもないのか。と感じたのもあれかな、結構いきなりキャラたくさん出てくるせいか(学校も二つだし)初読では掴みかねる部分が多い気がしたので。でもジワジワくるっつーか、すごく計算して作られてる感じがする。少なくとも初期設定みたいなトコはね。そんで巻頭の登場人物紹介もとても有難い。そーそのカラーといえば、掲載誌エロティクスfの表紙になったイラストなんかも収録されてて太田出版エライ!でも遠慮せず画集とかも出しちゃって構いませんよ!
でもって内容的には「ガール・ミーツ・ガール」!素晴らしい。ちゃんとBGM用に松たか子のCDも買ってきました!(デザイナーさんがマツタカ聞きながら装丁やったっつー話があったので→)。実はマイラバ(とても好き)とかトーコ(わりと好き)で代用できんかな?とか思ってたんだが、見たらプロデューサーがトーコと同じ日向大介だった!おう。こういう符合の一致は嬉しいですね。ちなみに1stアルバム『空の鏡』。これいーすわ。女の子の唄う曲名が【ガールフレンド】って!話ズレるがデビューシングルにもなってた【明日、春が来たら】って今冬のバスタ原稿やる時に聞けたかったなあ。♪明日、春が来たら 君に逢いに行こう 夕立ちが晴れて時が 止まる場所をもう一度 そして名前呼び続けて はしゃぎあったあの日(カルとネイのマンガ描いたんすよ)。何気なく松たか子の公式サイトなんかも覗いてみたら()今もコンスタントに歌手活動してるのに驚きつつ、舞台が主で現在はNODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」!ヤベ!見たくなってきた!と思ったら「※東京公演一般チケットは完売致しました。」ゲエー!(キン肉マン風)。ぴあに吹き荒れる「×予定枚数終了」の嵐!()。そ、そーいうもんなのか(愕然)。気を取り直して。『青い花』本編でも扱われる『嵐が丘』ってのも松たか子座長で舞台やってたのね。むむむ。とりあえず原作だけでも読んでみたいかな。そーいや『放浪息子』の影響で『赤毛のアン』も買ってみたんだった。これから読む。
そーいやーこの作品はブンガクの薫いがするよ。イヤミな感じじゃなく。ページ一面ベタにモノローグ、とか遣り様によっては危険な気もするんだけど(というか単に俺が苦手)上手い。この辺の構成とか見てるとほんと、是非心行くまで丁寧に作っていってほしいなーとか老婆心。あとそうそう装丁もいっそ革張りハードカバー上製本!位で見たい。発行トレヴィルみたいな(倒産してるけど。こんなんね→)。こー、一枚一枚いとおしむように羊皮紙のページを繰っていくような。なんにしろ年2・3冊のペースでコミックス(しかも数種)拝めてるのは幸せな限りです。
えーそんなわけで絵は元気っ子・あーちゃん&キツネ目の女・井汲さんです。一気に何人もキャラ出てくるとその中で自分の好みが見えて面白いなあ。や、みんないーんですけど!

青い花 1巻 (F×COMICS)

青い花 1巻 (F×COMICS)