鳩山会館

乃木坂46「AnotherGhost」MVロケ地である鳩山会館護国寺)に行ってきた。
万理華が駆け上がった坂道!飛鳥が踊ってた玄関!西野さんが立った庭石!というのももちろん興奮ものだったが、建物として、そして歴史的遺構としても大変興味深い場所だった。重要な会談の場にもなった部屋は515事件を受けて頑丈な扉で造られているとか。総理大臣任命書(玉璽付き!)とか。出征の際に家族が寄せ書きした日章旗とか。普通に置いてあるテレビとかも当時の物だからそれだけでも年代を感じるし。
目当てのロケスポットに関しては、万理華が踊ってたテラス(?)に出られなかったのが残念だった。どうやら雨上がりなので封鎖されてたらしい。庭も館内から出ることはかなわず外から回るだけになっていた。あそこの為にもう一回行ってもいいかもしれない。池袋からすぐだからアクセスはいいし。


欅坂46POP UP STORE@SHIBUYA109

4thシングル「不協和音」発売記念ショップ、紅白衣装が展示されるというので行ってみた。その前に渋谷センター街すぐに不協和音流れてるだけでテンション上がる。14時過ぎに渋谷109を上がって会場前に着くと入場制限中で次の整理券配布は15時半とのこと。一旦店を離れるか、でも出直したら結局また混雑してしまうのか、ちょっと迷っていたら間もなく整理券なしでも入場できるとのこと。タイミングよかった。
人が多く撮影は満足いくものでないが展示自体は割としっかり見られてよかった。紅白衣装5体並んでいて圧巻。背面も見られれば尚嬉しかったがさすがにそれは贅沢が過ぎるというものか。黒板アートも素晴らしかった。あれ徳誰9話での平手ちゃん責め立てる黒板の執拗さと同じセンスを感じたんだけど同じ人が担当してたりするんだろうか?グッズは入場料代わりにとクリアファイルのみ購入。壁面にも新しいロゴ?(K46を魔法陣のように配置!)とか「HUMILITY、KINDNESS、BONDS」(謙虚、優しさ、絆)の言葉とかをかっこよくデザインしてたり、いやこれは無料で見せてもらうの申し訳ないよさだった。
そのあとTSUTAYAタワレコと回ってショップ展開も眺めてみたり。丁度ひーらさんも渋谷いるということだったのでお会いできて嬉しかった。実に充実した土曜日を過ごせた。満足。


和辻哲郎『人間の学としての倫理学』

元来我々の用うる言葉の内antoropos、homo、man、Menschなどに最もよく当たる言葉は「人(にん)」及び「ひと」である。すでにシナの古代において、人は「万物の霊」あるいは生物中の「最霊者」であり、人の人たるゆえんは二足にして毛なきことではなくまさに「弁(あるいは言)を持つこと」(荀子、非相篇)であった。この二つの規定はギリシア人がantoroposに与えた規定と明白に合致する。日本人はその文化的努力の初期においてかくのごとき規定を有する「人」の語を学び、そうしてそれに「ひと」という日本語をあてはめたのである。

蜂やその他の集団的動物もまたポリス的動物である。人間がそれらと異なるのは、一に言葉を持つがゆえである。ところで言葉(logos)は単なる声ではない。他の動物でも、快と苦を感じてそれを相互に知らせ合うことのできる限りは、声をば快苦のしるしとして使っている。しかるに言葉は、有用なものと有害なもの、従って正しいものと不正なものとの弁別を示すためにあるのである。だから言葉を持つことは、正と不正、善と悪を弁別することにほかならぬ。かかる弁別の共同が家族やポリスを(すなわち人間を)、成り立たしめるのである。しからば人は本性上ポリス的動物であるとともに、またロゴスをともにすることによってポリス的動物になるのである。