アニメ『青い花〜Sweet Blue Flowers〜』第十話【幸福の王子】


杉本四姉妹大活躍。ていうかこわい。みんなこわい。そらやっちゃんも苦労しますわ……。「和佐か!!」ん時の公理さん髪なびきすぎ。姿子さんは声高すぎじゃねーか?全体的に声優さんへの違和感て特に無いんだけどココだけ若干気になるかなあ。まあ実際に声出してる人間がいるんだから有り得ないわきゃないんだが。あとやっぱ心の声の扱いってのは難しいんだろーなーと、杉本先輩のモノローグ聞いて思った。マンガだからこそハマるテンポとかあるもんなー。それと杉本家といえばお父さんも後姿だけとはいえ登場と、考えてみたら原作では結婚式ってのに全然出ないから事情あるのか?位に思っちゃいそーでしたが。

原作との変更点といえば、色々省くのは多いけど追加部分はアニメ側の強い意図を感じるなーってことで、小学校がクローズアップされることであーちゃんふみちゃんの関係が更に強調されてるなと。そういえば原作だと幼少時のエピソード殆どないんだもんなあ。これからあるのかな。
つーこって来週いよいよ最終回!早ぇーよ。2ヶ月ちょい……あっちゅーまだったなあ。楽しかった……この幸せも夏と共に去っていくのね……。いやいや!原作は絶賛進行中だし!今週にはエロf&公式読本だし!(よく考えたらコレって最終回のネタバレみたいな部分は大丈夫なんだろうか?)。月末にはドラマCDも出るし()!そーいや公式サイト大層充実してる中にあってCOMING SOONのままだったネットドラマってのは今後やるのか?

コレは大朋めがね氏がなかむらたけしっぽかったので(この前最初なかむらたかしって書いてしまった。それはアニメーターですね)俺も萌エロゲー系な絵を練習しよう!と思ったんだけど失敗してしまった。
ところで関係ないが谷崎潤一郎細雪』読んだんだけどアレも四姉妹モノだったんで、藤が谷演劇祭の次年度演目になったら面白いか?!と思ったけど、杉本先輩がフィーチャーされた初年度はともかく今からやっても意味ないか。意味ないってこたないが。

谷崎潤一郎『細雪』

「秋やなあ、――」
と、新聞の面から顔を上げて、貞之助に云った。
「――今朝は珈琲が特別強う匂うて来るように思いなされへん?」
「ふん、……」
貞之助は貞之助で、新聞をひろげたまま読む方に気を取られていたが、そこへお春が珈琲と一緒に雪子の手紙を盆の端に載せて這入って来たのであった。

彼女は、歌舞伎座の方から橋を渡って河岸通りを此方へ歩いて来る雪子の日傘が目に留まると、徐かに座敷の中へ這入って、自分の顔色を見るために、次の間の鏡台の前に坐った。そして紅の刷毛を取って二三度頬の上を撫でたが、ふと心づいて、傍にあった化粧鞄を、悦子に聞かれないように金具の音を立てずに開けて、ポッケット用のブランデーの壜を出すと、それを蓋のコップの中に三分の一ほど滴らして飲んだ。

今度ばかりは妙子と二人の姉との間に感情の疎隔が生じはしまいか、殊に雪子との間がどうであろうかと、内々貞之助は案じていたが、或る日、夕方帰宅した彼は、幸子が見えなかったので、捜すつもりで浴室の前の六畳の部屋の襖を開けると、雪子が縁側に立て膝をして、妙子に足の爪を剪って貰っていた。

なるほど蛍狩と云うものは、お花見のような絵画的なものではなくて、冥想的な、……とでも云ったらよいのであろうか。それでいてお伽噺の世界じみた、子供っぽいところもあるが。……あの世界は絵にするよりは音楽にすべきものかも知れない。お琴かピアノかに、あの感じを作曲したものがあってもよいが。……