『砂の器』デジタルリマスター版@東劇

なんかもうカテゴリ分けわからなすぎだが。4月10日付()で触れて以来やっと行けた(一日だったら映画の日で安かったのだが)。結論から言うとダダ泣きしてしまった。家ビデオだと如何に集中してなかったか痛感した。ストーリー殆ど覚えてなかったし……。
途中までは割と淡々と進むなーと思ってたんだが、終盤の事件解決編のくだりが怒涛だった。容疑者である和賀英良が作曲しピアノ奏でつつ指揮をとる【宿命】が流れる中、今西刑事が語る和賀親子の業。最初げ・いきなりセリフでべらべら説明しちゃうのかよ・と思ったが(そういう演出は好きじゃないので。まあ推理ものだし普通だけど)杞憂だった。つかもーなんやわからんが大泣きですよ。誇張でなく溢れ流れる涙をハンカチで拭うなんて何年振りだ。終わって出たら頭イテーし。客少なくてよかった……(一割も埋まってなかったぽいが大丈夫なのか?それでもやってることに安心するが)。くそう。でも実は志村けんのだいじょうぶだぁでたまにあった宗次郎オカリナBGMのマジメドラマ(?)思い出してしまったのは内緒だ。
ところで少し前に『人間の証明』読んだんだけどちょっと似てる?俺が最近両方に触れたばっかだから思うのかな。言葉のナマリがキーになってたり。あとやっぱ親子の宿縁て部分がなあ。俺ずっとサスペンスとかって読む気しなかったて、何故なら娯楽作品で後に何も残らない気がしたんだな。ソレってのはゲームやらない理由と一緒なんだけど。特に格ゲーとかって手慰みっつーか暇潰し以上の意味が想像できなくて。殴ってスカットして終了みたいな。まあソレ言ったらスポーツだって(俺の好きな)絵を描くことだって何だってそうなんだけど、こーいう考えになるのは俺が要するに肉体的快楽より頭脳的快楽が好きっつーことに過ぎねーのか。などとどーでもいいことまで思い至る。こんなこと考えてる時点で論バカの証明(ん?)だが。ああ、で、ゲームだってジャンルも拡がってストーリー性あるのいくらでもあるんだよなあーと思うのと同様、サスペンスとかってのも泣けるのあるのねーと、この両作で思ったのでした。ところで二つとも最近ドラマ化してたの?テレビあんま見ないんだがドレにしろ触れてもみないで避けてちゃイカンつーことですかね。その辺こそが体育会系に対して文化会系が見習わねばならない最大の要素だが。
どーでもいーけどさー。親子の宿命とかって言えば俺この夏30になるんですけど、ここんとことみに顔が父親に似てきたぽくてすげービビリますよ!他人が「似てるわね〜」なんて言うレベル(?)じゃなくて自分で恐くなるもの。そっくりさんコンテスト出たら優勝する自信あるわ。アホみたいなこと言ってますけど、理屈抜きでDNAというものの存在を信じざるを得ないって感じ。やべー。考えてみたら親が俺生んだのが丁度30位で、そこに追い着いてきたんだなーと。冷や汗出ますけど。しかし年を追う毎に、なりたくないと思ってた姿になってくなーと思ってたけど、いよいよヒッコミつかないなあ。そしてそれが存外悪くないかもしれない、と思えてしまうところが最も怖ろしいんだが。60前に死ねればいいなあ……。