コミックビーム3月4月合併号（うそ）

志村貴子『放浪息子』。最近の展開ゆっくりだから先月号について結局触れないまま一ヶ月経ってしまった。その間に青い花アニメ化ニュースあったもんで思わずコッチも何か無いかと広告ページから確認しちゃったりして。そのタイミングで柱に「なにかと忙しくて、あんまりテレビを見なくなってしまった作者にお手紙を」なんて書かれる状況なのも皮肉な話。
本編ではシュウ君女装登校後の反応が気になっていた安那ちゃんが今月やっと登場。麻衣子ちゃん（エロキャラ!?）との掛け合いすごくいい。つーかすげえ学校だ。扉ページでは二人でレモン持ってザ★テレビジョンなもんで何気なくwebページ見に行ってみたらバックナンバー含め表紙写真載ってない号ばっかで苦笑った。ジャニーズかー。
絵が若干変わった気したのは筆ペン描きに引っ張られてるトコもあったりするのかな？そういえば先月モブの不良少年（？）も線ちょっと違うっつーか初期（敷居の住人前半）っぽい印象あったんだよなー。先月といえば高槻さんが女の子しててかわいかったなあ。佐々ちゃんとのコンビもいいし。身長差ありすぎ。

ところで空間コミックビームが3月一杯をもって閉鎖とのことで、データもサーバ上から削除されるそうなので志村貴子インタビューも今の内に保存保存！と思ったら作家インタビューは新サイトの方に移管される模様。よかったよかった。あ、上の絵はBGMにCoCo【夏の友達/思い出がいっぱい】という感じで。横のはデボネア・ドライブとコーヒーもう一杯（最終回残念）。超・変。

コミックビーム 2009年 04月号 [雑誌]

以下その他の最近ヨンダ漫画さん。

NANA―ナナ― 21 (りぼんマスコットコミックス)

レン死す！友よ、愛こそすべてと知れ!! の巻（後ろのは北斗だ）。ちゃんと殺すのちょっと意外だった。でもまあヤク中描写までしてる時点でコレ位は想定内という気もしなくもない。こっからいよいよ未来編（？）てことになるんだろうか。まだまだ続きそうだな……面白いからいいけど。しかしNANA読むとBASTARD!!とカブル。週刊連載でもないのに20巻超という長さ、巻末オマケ・広告ページの多さ、画面全体・特に背景（空）のグレーっぽさ、辺りが。集英社だし。
阿部川キネコ『ミス＆ミセス』。大人百合（そんな言い方でいいのか?!）。阿部川キネコって女性向アニメ系同人のベテランさんとしてボンヤリ知ってはいたんだけど、見たら高野文子おもっそマネてて驚いた。著者近影のトコで自ら器用貧乏って描いてて納得。

ミス&ミセス (ACTION COMICS)

もっといろいろあったきもするがとりあえずいいや。

谷崎潤一郎『魔術師』

浅草の公園を、鼻持ちのならない俗悪な場所だと感ずる人に、あの国の公園を見せたなら果して何と云うであろう。其処には俗悪以上の野蛮と不潔と潰敗とが、溝の下水の澱んだように堆積して、昼は熱帯の白日の下に、夜は煌々たる燈火の光に、恥ずる色なく発き曝され、絶えず蒸し蒸しと悪臭を醗酵させているのでした。けれども、支那料理の皮蛋の旨さを解する人は、暗緑色に腐り壊れた鶩の卵の、胸をむかむかさせるような異様な匂を掘り返しつつ、中に含まれた芳鬱な握味に舌を鳴らすということです。私が初めてあの公園へ這入った時にも、ちょうどそれと同じような、薄気味の悪い面白さに襲われました。