月刊少年シリウス7月号

せっかくだから感想を。とりあえず創刊号で立ち読み出来ないって辛いなあ(店によるのかな)。小冊子が付いてるからか。表紙にデカデカと名前載ってるのも小説家&イラストレータだしそういうターゲットなのね。でも本誌は割とオーソドックスな漫画が多い感。最近ゆるいのが好きな(疲れる程ハードなモノを漫画に求めていない)自分にも結構読み易かった。しかし重い雑誌だ(物理的に)。
『ロボとうさ吉』加藤和恵。良い。イキナリ77ページとあって飛ばしたけど読み始めたらサクサクいけた。絵・線が心地いい。すごく真っ当。読者コーナーのイラストもいーなー。
『アヴェンテューラ』翠川しん。描き込み・貼り込みスゴイ。マンガ初挑戦らしいが達者な感じ。でも冒頭ナレーションは読んでない。
『タイマー3』能田達規。期待してた割には普通かな。まあ『ピース電器店』好きだったのでこの路線は歓迎。
西遊記』白井三二朗。上手い。背景カッコイイ。キャラもかわいいね。
『BAROQUE』小川彌生。この人もっと(『働きマン』より前の)安野モヨコ系なとっつきにくい(俺にとってね)絵かと思ってたら結構イイじゃんすか。
『もえちり!』堂高しげる。キツイ。栃木ゆかりってどういうネタなんだろう。
『ソウルメイトツーリスト』原作/根元新・漫画/ふる鳥弥生。買った理由(試しに生まれて初めてのトックラバックラでもやってみるか←と思ったがこれだと文中リンクか。未だに違いがよくわからない)。オッサンとかオバアチャンとか上手ぇなあー。絵は最高だから派手な展開になるのを希望。あとデジタルなんだろうけど印刷いいので単行本楽しみ←気が早い。ベタとかトーンに白フラッシュ入るのかっけー。
『ユウナギレクイエム』晴瀬ひろき。絵はいい(今っぽい)。でもセリフで解決(説明)しようとしてる感が苦手(←こーいうのって『フルーツバスケット』とかにも感じてのめり込め切れない部分なのです)。
『ぼくと未来屋の夏』原作/はやみねかおる・漫画/武本糸会。扉絵がなかなか出てこないので先のページまでめくってしまった。単行本だと効果的なのかもしれないけどなー。扉絵の入れ方は『20世紀少年』がムチャクチャ上手いと思う。アニメでいうとエヴァの#25【終わる世界】とかも震えたですね。
夏の魔術』原作/田中芳樹・漫画/ふくやまけいこ。あーやっぱ今の俺はこのゆるやかさがたまらない。「世界はどこまでも広く 解決できない謎なんてなかった」のコマとかいーなー。絵と言葉と相まって。ちょっと泣きそうになった。
テレパシー少女蘭』原作/あさのあつこ・漫画/いーだ俊嗣。元ファンロード読者としてはすんぢ名義の方が馴染み深いですが。絵すげー好み。頭身高すぎなく絶妙。デフォルメも上手い。あと線がこう触りたくなるね。流れるような黒髪・眼鏡&茶髪・オンザマユゲ(古)・黒靴下、とか萌えドコロ満載。でもイヤミが無いのはそういった属性に頼ってるわけじゃなく、顔に手を当てる仕草(先生!)とかが素晴らしいのが大きいかな。
ふー。珍しくしっかり読んでみたかも。最近の自分はすっかりライトな漫画読みなので(そんなことないですか?)流すことも多いんだけどね。そういえば友達が「一見の漫画を試す時はとりあえず3巻まで買ってみる」と言ってたけど、そこまでやさしい読者ばっかりでもないんだよなーと、我ながら思う。