TAGRO『マフィアとルアー』新装版

asaibomb2006-12-14

原版はマイバイブル的に愛読し、あるいはアレ時には(B'z『Brotherhood』と共に)支えられてきたのだが(しかし最近はその必要もなく穏やかに過ごしていたのだが)、こうして版を改めて出たということで買った。しかし、講談社からということでファウストで描いてたマンガ網羅するのかと思ってたらその辺は全く載ってなく単行本未収録分はカラフルピュアガールでの『モノレエル』一本のみってそりゃないよ〜。代わりに『イキガミ様』(黒田硫黄風)と『Another Time Life Time』(赤松健風)が外されたのね(自らによるオーサーズ・カット、というらしい)。虎の穴で立ち読み出来たんで(えらい)納得の上なのだけど。なんか薄くなってるから不安なったらそれは紙が随分と薄いからのようだが(と書いてTAGROさんが自身の髪をよくネタにするのを思い出してしまった)、文庫みたいな読まれ方を想定した装丁なのか?栞も挟まってたし。でも箱入りは扱い難いよ。ファウスト分も後でまとまるといいなあ。いわゆる「買い支える」みたいな考え方はしてないのだけどね。作品は作品単体で評価されるべきだ。そして今回読み返してこの本にはその価値があると再確認した。こんな言い方はおこがましいが、TAGROさんはこの本(に掲載された作品群)を出したというだけでも俺にとって意味がある方だ。他の作品も好きだけどさ。やっぱりコミュニケーションかなー。
ところでこの本の内容って多くは初出が同人誌なのだけど、ページ数が多い(表題作だと48P)割にパッと見のキャッチーさが弱い(ホントおこがましい)って部分でまさしく同人でこそ出せたものだったのかなとは思っていたんだよね。でもそれがこうして商業誌としてしかも二度目の単行本化なりより多くの目に触れる機会を得たというのは実に喜ばしい。思わずここまで実のない文章まで書いてしまった次第。あ、新たな発見としては『R.P.E』の「TEA」さんてちょっと敷居の住人のキクチナナコに似てるかも。絵的にね。こーいうラインがあったかー(?)。「ネット上の人格よりリアル(こっち)の方が好きだなあたし…」だって。っかー!俺もあんなコとオフで知り合いて〜(寒)。でも上で描いたのは件の婦女子は沢田さん(てこの娘でいいんだよな)。

マフィアとルアー (講談社BOX)

マフィアとルアー (講談社BOX)